こんにちは。
今日本は夏で大変熱いでしょうか? 南アは真冬の時期で、昼間は暖かくなるのですが、朝晩は冷え込みます。家の中でウインドブレーカーの上にウルトラライトダウンを着ていても寒いぐらいです…
早く暖かくなってほしいのです。
今回は前回話した通り、私の英語の勉強法や使用した参考書を公開します。
少し長くなりそうですが、書き過ぎて英語の記事ばかりになるのもどうかと思うので、1つにまとめます。
書き忘れていたことがあれば適宜追加していきます。
各セクションの隣の数字は試験時のスコアです。今年の2月→今年の6月の結果です。
では、行きましょう。
1.Vocabulary
Duoは学生時代・協力隊派遣前訓練の頃から使っていました。
Duoは本を開きながらオーバーラッピングしたり、シャドーイングしたり、瞬間英作文に使ったりと色んな方法で使っていました。
IELTS対策としてはDuoだけでは不十分で、他のアカデミックな単語帳が必要になります。
2.Listening(6.5→9.0)
次は得意だったListeningです。
この本の練習問題(単語のスペルや数字を聞き取る問題)はよくできているので、試験直前の復習にも使用しました。
私は8と9だけを持っていたのでその2つを使いました。もちろん、それより新しい10や最新版の11も使用した方がいいでしょう。
教材の使い方ですが、以下のようにやってました。
①過去問等問題形式のものはまず本番みたいに解いてみます。
②答え合わせをします。
③その後、スクリプトを確認して聞き取れなかった部分や内容が理解できなかった部分を確認し、すべて理解する
④スクリプトを見ながらオーバーラッピング。2回ぐらい。
⑤スクリプトを見ずにシャドーイング。完璧にできるまで何回も繰り返す。
Podcast等問題形式でないものは、
①まず1回聞いてどれぐらい聞き取れるかチェック。この時はスクリプトは見ない。
②スクリプトを見ながらもう1度聞き、1度目に聞き取れなかった部分の確認。
③音声を流さずにスクリプトを読んで内容の確認。すべて理解する。
④スクリプトを見ながらオーバーラッピング。2回ぐらい。
⑤スクリプトを見ずにシャドーイング。3~4回を目途。
という流れでした。
リスニングで大事なのはやはりシャドーイングだと思います。
シャドーイングに力を入れることで、一つ一つの単語・音を正確に聞き取れるようになり、IELTSによく出てくる単語を聞き取る問題でミスすることがほぼなくなりました。
シャドーイングをしている時のイメージとしては、頭の中にスクリプトが字幕で流れているのを見ながら話しているイメージです(伝わりますかね?)
他に勉強らしくない勉強も何点かしています。
まず通しで全エピソードを見て、その中から自分が面白いと思ったエピソードを何個か選んで、日本語字幕・英語字幕で何度か繰り返し見て、最終的には字幕なしで見ます。
何個かのエピソードはセリフもある程度暗記しています(笑)
あとは洋楽ですね。試験前は音楽も日本語のものは一切聞かず、気分転換の時も英語の音楽だけを聞いていました。
とはいっても、パソコンの中にあまり洋楽が入ってなかったので、BeatlesとQueenをひたすら聞いてました。
ただ、洋楽は速くて聞き取れないし、よく意味が分からないものもあるのであまり勉強には適していません。
おすすめは元々日本語の歌を英語に直した歌です。テンポが遅く聞き取りやすく、元の歌を知っていれば歌詞の意味も類推できます。
あと南アフリカのIELTSではリスニングはワイヤレスのヘッドフォンが使用されます。
直接耳で聞くのとヘッドフォンで聞くのでは、若干聞こえ方が違ってきます。
なので、試験環境に合わせるべく私もワイヤレスヘッドフォンを購入してリスニング学習時には使用していました(確かR400、今のレートで3000円弱で買えました)。
3.Reading(6.5→6.5)
リーディングは日本にいた頃からそこそこ得意で、学生時代(2013年2月)にIELTSを受けた時も6.0が取れていました。なので、そこまで力を入れて対策したわけではありません。
だから大してスコアが伸びてないのかもしれませんが…
リーディングでもまずは セルフスタディIELTS完全攻略 を一通りやった後、過去問のversion8・9をやりました。
教材の使い方としては、以下の通りです。
①まず本番のように解く
②答え合わせ
③本文・問題文の中でわからない単語や部分を確認し、すべて理解する。
④本文・問題文を音読。試験本番まで何回も。
リーディングは時間との戦いになるセクションですので、速読力は必須です。
参考書には必要な部分だけを抜き取って解答していく、ということが書かれていますが、自分はその解法が馴染まず、結局前から順に読んでました。
あまりスコアが伸びなかった要因を今考えると、単純に勉強不足だったのかなと思います。
リーディングは6.5~7.0ぐらいは取れるはずなので、他のセクション(Speaking)に時間を割いていました。
もちろん、毎日最低限はリーディングの勉強もしてましたが、この辺りのやり込み不足が響いたのかもしれないですね。
あと、試験対策以外では洋書を読んでました。
読んだ洋書は4冊で、
試験が終わってから Harry Potter and the Order of
the Phoenix を読んでいます(長いのでなかなか終わりません(笑))。
ただ、小説はIELTSに出てくる文章とは文のスタイルが違うので、IELTS対策としては適していないです。
その点、英字新聞の方がIELTS問題の文章とは近いと思います。
4.Writing(7.0→6.5)
よく日本人が苦手といわれるライティングですが、私はそこまで苦手ではなかったです。
ただそこまで得意ではないと思っていた今年2月の試験でなぜか7.0が取れてしまい、要因がよく分かりませんでした。
その後も有効な勉強方法を見つけたわけでもなかったので、6月の受験で0.5スコアが下がってしまったのも仕方なかったと思っています。
ライティングで大切なのが、自分の形を作ることです。
Part1は表・グラフ等典型問題が出ることが多いので、それぞれの問題用にテンプレートを作り、よく使う表現(数字がわずかに増加した、とか、数字が大きく変動した等)を覚えておけば、あとは数字等を問題に当てはめていけば、回答の出来上がりです。
Part2もIntroduction と Conclusion は一つパターンを覚えておけばそれを応用して書くことができます。各パラグラフの冒頭も典型パターンを暗記すれば使えるので、あとはトピックに対する自らの意見を述べるだけです。
なので、まずはこれらの典型パターン・文を覚えることが大事です。
私は セルフスタディIELTS完全攻略 をまずはやりました。
Part1の典型問題についてはこの本だけでも十分ではないかと思います(イレギュラーな地図やダイヤログの問題はさらに数をこなすことが必要)。
また、典型パターン・文はインターネットでも見つけることができます。それらしい検索ワードで探せば出てきます。
典型パターンを覚えたら、次はトピックに対する意見を考えて、表現をストックしていきます。
この本には社会問題に対する考え方とその英語表現がたくさん載っています。
この本に載っているトピックが試験に出ればそのまま解答に使えますし、表現を暗記しておけば、他のトピックにも応用して利用することができます。
若干データが古くなっていますが、IELTSでは意見の根拠・情報が正しいものである必要はありません(日本はヨーロッパの国である、のような明らかな嘘はダメですが)ので、そのまま情報を暗記して、試験に使用してもいいと思います。
インターネット上にも多くサンプル問題・解答があるので、参考にできます。ただ、その際は高スコアの解答を参考にするように気を付けてください。
また、Part2で意見が浮かばなかったり、具体例が出てこないこともあるかと思います。
そんな時は嘘でも参考文献をあげて根拠とすることもできます。
IELTS採点監督がデータの正確性を調べることはありません。
たとえ真実ではない、あるいは真実であるかもわからないデータ・情報を使用したとしても、それで論理的で説得力のあるエッセイが書けるのなら問題はありません。
あとは同じことを書く時でも同じ言葉を使わず、表現を変えることですね。
例えば、「and」を一度使ったら、次は「too」を使い、その次は「in addition」を使い、その次は「not only A
but B」を使うといった感じです。
テキストや過去問の解答例を参照する時に同意語を意識して覚えるようにするといいでしょう。
今となって思うことは、WritingよりもSpeakingの方を力を入れて勉強していたので、もう少しWritingも力を入れるべきだったなあ、ということです。
後に説明するSpeakingではKindleのテキストを使って勉強していたので、Writingでも同じようなテキストを使えばよかったかもしれないです。
5.Speaking(5.5→6.5)
苦手だったSpeakingです。
派遣前訓練の中間試験でもSpeakingだけかなり低かったように、日本にいた時から一番苦手な分野でした。
英語が口から出てこないんですよね。出てきても、時制や単数・複数形等文法的に間違った文になることが多いです。
そんな状況だったので、まず最初にやったのが瞬間英作文です。
スピーキングの上達に有効なのは、とにかく英語を口から出すことだと思います。
私はできるだけ色々な場面で英語を口から出すように心掛けていました。
具体的には
・家で一人でいる時に、英語で独り言をつぶやく
・Listeningの勉強の際は、シャドーイングをする
・Readingの勉強の際は、本文を音読する
・Friendsを見たり、洋楽を聞いている時も聞こえてきた英語をそのまま口に出す
そんなことをしているうちに、少しずつ英語が出てくるようになりました。
その後の具体的なIELTS対策です。
Part1 はごく身近なことに関する短い質問に答える形式です。
あらかじめ予想されるトピック・質問を考えて、それに対する自分なりの答えを考えていくようにしました。
質問はIELTS対策用のテキストやネット上にたくさんあるので、そちらを使えばいいと思います。
Part2 のショートプレゼンは一番苦手なパートでした。
何話したらいいかわからないし、2分間持たないことも多かったです。
対策方法としては、Part1と同様、予想されるトピックに対する自分なりの回答集を作って、それを繰り返し音読することで覚えていくのがいいでしょう。
ネット上にもサンプルトピックはあるので、それも使えるでしょう。
私はKindleの 60 Topics for IELTS Speaking という本をやっていました。この本はタイトルの通り、IELTSのSpeakingに出てきそうなトピックが60個あり、そのトピック一つ一つにPart1・2・3のサンプル問題が載っています。Part2の問題は一つのトピックにつき2つあるので、この本だけで120問のPart2のサンプル問題があることになります。
私はこの本のPart2・3の部分を1日3トピック前後ひたすら繰り返すことで、トピックのストックを増やし、IELTSにありがちな「そんなこと、普段の生活で考えないよ!」というトピックに対する対応力を上げることができました。
Part3 に関しては上記の 60 Topics for IELTS Speaking とWritingのところで書いた 英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング を使ってました。
特に後者の本(英語で意見を~)にはPart3に出てくる抽象的な質問に対するアカデミックな話し方が載っているので、丸ごと暗記していくことをおすすめします。
あとKindleには他にも使えそうな本があるらしいので、探してみるといいでしょう。
6.最後に
補足事項を何点か。
①他の勉強らしくないやったこととしては
・身の回りの物を英語化する。スマートフォンやFacebook、Gmail等。
・同期隊員とメールでやり取りする時も英語を使う。
・職場の同僚と英語で話す。英語圏在住の特権ですね。
・ニュースを見る際は、自分なりの意見をぼんやりでいいので考えてみる。
②協力隊員のように海外でIELTSを受験しようと考えている方は、テキストは日本で買ってもっていきましょう。
海外の中には本の品揃えが悪く、IELTS用の本が売っていない国もあります。特に発展途上国の場合には。
私は南アフリカに派遣されたとあって、そこそこ勉強本はあるだろうと考え、IELTS用の本は最低限しか持ってきませんでした。
しかし、実際南アフリカに来てみると、IELTS用の本はほとんど見つけることはできません。というか、首都でも今まで一度も販売されているのを見たことがないです。
そのため、日本から持ってきた教材の他には、JICA職員や先に帰国された先輩隊員から譲って頂いた本を使用しましたが、自分の使いたい教材がすべて使えたわけではありませんでした。
(通販を使えば購入は可能ですが、郵送費がかなりかかります。また、届かずに紛失するリスクも少なからずあります。)
おかげでネット上の素材やKindleを使った勉強法ができたのも事実ですが、過去問等の教材は日本から買って持っていきましょう。
③大したスコアでもないのに勉強法・教材について長々と書いてきましたが、語学の勉強は「How(いかにやるか)」よりも「How much(どれくらい)」やるかの方が重要だと思います。
インターネットで出てくるような一般的な勉強法だったら、どんな学習法でも継続すればある程度結果は出るでしょう。
というわけで、以上が私の英語勉強法です。参考になれば幸いです。
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