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2017年9月8日金曜日

2年間の活動のまとめ



さて、今日は南アフリカでの活動についてまとめます。
随分活動の話をしていなかったので(笑)、要請内容から振り返っていきます。

任地の場所

●要請内容
まず任地は南アフリカ・北部のリンポポ州・モディモッレという町でした。首都プレトリアからバスで2時間の所です。
配属先は政府系の農業センターです。日本でいうJAだと思ってください。
そして、要請内容は要請書から抜粋すると、
”南アフリカでは黒人の経済力強化支援である「ブラック・エンパワーメント政策」を推進中。黒人小規模農家の強化もその一つで、自給自足の農家から商業ベースの農家、稼げる農家への成長を目指している。これに対してJICAは~(中略)~ビジネスとして農業を捉える農業経営マインドの育成も必要と考えています。”
私はこの要請内容を”黒人農家の生計・収入向上のため、ビジネス面から支援を行う”と解釈しました。
さらに、私の銀行員としてのバックグラウンドを活かすため、帳簿付けの指導を主な活動としました。

配属先での最終活動報告


●帳簿付けの指導
メインの帳簿付けの指導について、1つの農家のエピソード(農家A)を挙げて話していきます。

農家Aに初めて訪問したのは2016年の7月、ちょうど任期2年目に突入した頃でした。
ちょうど2年目から徒歩・自転車での農家訪問を始めて、まだ行ったことのなかった農家を訪問していた時期でした。
農家Aは他の農家が固まった場所にあるのに対し、1つだけ反対方向の場所にありました。なので、最初はあまり行く気になれませんでした…(笑)
ところが訪問してみると、見ず知らずの私のこともすぐに受け入れてくれて、農地の説明をしてくれました。
他の農家は副業している農家が多く、農地に行っても会えないことが多かったです。しかし、農家Aは農業のみを専業で行っているので、訪問したい時に行けば基本的にいつでも会うことができました。
そのため、徐々に訪問回数を増やし、信頼関係を築いていくことができました。

帳簿に関しては、農家Aは最初は全く帳簿付けはしていませんでした。
一応2013年の収入・支出の記録はあったものの、明らかに1年間全てのお金の動きが記録されているとは思えない物でしたし、2014年以降は収支の記録はありませんでした。
なので、信頼関係ができた(と思えた)2017年1月頃から指導を始めて、帳簿の重要性を説いていきました。
当初は慣れていないことをやるわけですから、すぐにできるはずもなく、レシートも保管していなかったので、帳簿は付けられませんでした。
ですが、毎週継続的な訪問を行い、指導を続けていきました。
その結果、少しずつレシートを保管するようになり、帳簿を付け始めました。
そして最終的には、私が何も言わなくても自ら帳簿を付けるようにまでなりました。

帳簿付けの活動

●その他の活動
帳簿付けの指導以外では
①銀行から融資を受けたいという農家とともに銀行に訪問し、借入手続のサポート
②協同組合の役員変更手続のサポート
③年金配布場所等での市場調査
④家計における収支の調査
といった活動を行いました。

年金配布場所での市場調査

●自分の活動に満足しているか
自分の力不足を感じることが多く大きな成果は残せなかったですが、自分にできることはできたのかなと思います。
正直言って、配属された当初は何をすればいいのか全く分かりませんでしたが(笑)、最終的にはそれなりの形に仕上げることができました。
帳簿の指導は農家の大切なお金に関わることです。お金に関する話は信頼関係が出来てないとできないので、それだけ信頼関係を築くことができた証拠だと思います。

●活動から学んだこと
・人間関係の基本は日本と変わらないこと
 信頼関係を築くには時間がない時でも顔を出して、仕事と関係ないこと話も聞きつつ、時には一緒に食事を食べることが大切ということ。
・最後まで諦めずに取り組み続けること

1番仲良くさせてもらった農家一家  

2017年2月26日日曜日

Pension Payment Point



こんにちは。

先日、Pension Payment Point(年金配布)に行ってきました。

1月末日、とある協同組合を訪問しいつものように農家と話していると、「明日はPension Payment Dayだから、Pension Pointに屋台を出して野菜を売るんだ!」と話していました。
詳しく聞いてみると、翌日2月1日午前中にPension Paymentがあり、場所はタウンシップ内にあるホールとのこと。
以前からPension Pointに市場が出ることは知っていましたが、いままで訪問したこともなかったので、市場調査も兼ねて行ってみることにしました。

事前に南アフリカの年金制度について調べてみると、給付条件として南アフリカに在住していることや一定以上の金額を稼いでいないこと等があり、最高で1ヶ月辺りR1,500(約1万5千円)貰えることがわかりました。こちらのページより

そして、当日。職場からタウンシップに向けて歩くこと約40分。
(タウンシップというと危険な印象がありますが、モディモッレのタウンシップは基本的に安全です。今まで何度も徒歩で行ってますが、犯罪被害にあったことは一度もありません。少し建物は古いですが、街中とそんなに変わりません。)

着きました。


このホールでPension Paymentが行われるそうです。中には入れなかったので、どのような様子かはわかりませんが…。



野菜を販売している農家が5~6件いたので、値段を聞いて回りました。

前日に訪問した協同組合のサツマイモ。5個でR50(約500円)。


こちらは南アの野菜の定番、トマト。10個でR10(約100円)。バナナは数・大きさによりR10-R20(約100円ー200円)。玉ねぎは1袋R10(約100円)。ポテトは1袋R20(約200円)。


スイカ。1個R50(約500円)。


チキンも売ってます。1羽R45(約450円)。
 


最後に。ちょっとグロイですが…モパニワームという南アの北東部で取れる虫。焼いて食べるそうです。1リットルR60(約600円)。
 



ということで、人が集まる、それも年金をもらったばかりでお金のある人が集まるPension Pointで野菜を販売する農家たちは、利益を上げるよう考えながら農業をしているなあ、と実感した1日でした。



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2016年6月28日火曜日

ケニアに行ってきました



こんにちは。

前回記事を書いてから3ヶ月以上経過してしまいました…。休みの日も語学の勉強をしてたりすると、なかなか書く時間が取れないですね(という言い訳です)。

少しずつ時間を取って更新していきたいところです。


というわけで、今回は先月に受けたJICAの研修について、記事にします。


SHEP研修第2弾】
今回受けた研修はJICASHEPという農業プロジェクトの研修です。SHEPについては以前の記事で触れていますのでそちらをどうぞ。

SHEP研修は2月にも受けています。前回の研修はSHEPプロジェクトの概要やアフリカ各国での履行状況、そしてプロジェクトにおけるジェンダーの重要性が主なテーマでした。
今回の研修では農家の現状把握や計画策定の手法、市場調査のやり方等よりプロジェクトの具体的な手法を学ぶことができました。また、SHEPが実際に実施されている農家を訪問することもできました。

そのため、今回の研修はSHEPが元々実施された国であるケニアにて行われました。
私も研修に参加するためだけにケニアに渡航させて頂きました(ちなみに現在ケニアは治安の関係で他国のボランティアが任国外旅行で行くことができません)。
研修を受けるためだけに他の国に行くとは、前職の銀行員時代では考えられなかったことですね…。
飛行機の窓からはキリマンジャロも見えました。



研修には半分参加者、半分お手伝いというポジションで参加させて頂きました。
研修内容の詳細には触れませんが、今後活動していく中で活かせるツールや考え方を学ぶことができました。

また、前回の研修同様、JICA専門家の方々やケニアの協力隊員とお話する機会がありました。
その方々からも活動のヒントをもらうことができたので、これから活動に反映していきたいです。




【南アとケニアの違い】
今回のケニア訪問は昨年7月に南アに来てから初めて南アを離れる機会でした。
ケニアの滞在は1週間という短い期間でしたが、その中で南アとケニアで違う点に気付くことができました。
以下箇条書きでまとめていきます。

・気候の違い(乾燥している南アフリカとは違いケニアは降雨量が多く、緑が豊富)
・農作物の違い(ケニアでは米、バナナ、苺など南アフリカでは見られない作物が栽培されていた)
・土地の活用方法の違い(ケニアでは幹線道路沿いの小さなスペースでも農作物が栽培されているのを散見できた)
・農家の販売先の違い(ケニアでは地方中小都市にも立派なマーケットがある、南アは基本的に大都市にマーケット集中)
・農家の農業に取り組む姿勢(ざっくり言うとケニアの農家の方がモチベーションが高い)
・農業センターの姿勢(ケニアの農業センター職員は休日でも農家を訪問しているそうな)
・車が多い(特にナイロビ)
・車間距離が狭い(ナイロビでは絶対運転したくないです…)
・大気が汚い?(地方都市で歩いていたら目が痛くなった)
・道路沿いに露店が多い
M-Pesaがすごい便利そう
・コンビタクシーにテレビがついてるらしい
・全体的にごみごみしてて、アフリカっぽい(南アが違うだけかも)


こんなところですかね。
最初はアフリカというとどの国も同じような印象を持っていたのですが、南アに住んで1年近くたつと大分各国で印象が違うことに気付くことができました。
しかし、まだまだ任国のこと・任地のことはわからないことばかりなのでもっと任地にどっぷり浸かり、任地・南ア人のことをもっと知れるようしていきたいです。




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