こんにちは。
今週の土曜日に南アフリカの首都プレトリアに上京して、IELTSという英語の試験を受験してきました。
今回はIELTSの簡単な説明と南アフリカでの試験の様子を書いていきます。
【IELTSってなに?】
IELTSとはInternational
English Language Testing Systemの略で、コミュニケーションが主に英語で行われている世界中の地域で、勉学や就職を目指す人の英語能力を測る試験です。
受験会場は世界で300ヶ所程あり、受験者は年間で250万人にもなるそうです。
日本で英語の試験というとTOEICがメジャーです。
しかし、海外で英語力の証明としてTOEICスコアが使われることはあまりなく、TOEFLやIELTSが使われることがメジャーです。
またTOEICはListeningとReadingがメインで、WritingとSpeakingは別途試験を受ける必要があります。
英語はコミュニケーションツールなので、英語力を測る際にはインプットに当たるListeningとReadingだけではなく、アウトプットに当たるWritingとSpeakingも評価項目に入ってしかるべきだと思います。
IELTSはListening、Reading、Writing、Speakingの4つの分野で試験を行います。
Academic版とGenaral
Training版の2種類がありますが、受験者の80%はAcademic版を受けています。
私は協力隊終了後にイギリスの大学院への留学を検討しているため、今回のIELTS Academic版を受験しました。
スコアは4つテストそれぞれに1~9のバンドスコアが出ます。その4つのスコアを平均したものが総合バンドスコア(Overall)になります。
大学院留学に必要なスコアは大学院によって異なりますが、私が検討している大学院では6.5~7.0です。このスコアをTOEICスコアに直すと900点を越えるぐらいの点になります。
【IELTS受験 申込~試験前日】
受験申込はインターネット上でできます。British Counsil のHPでできました。
受験料はR2,600とかなり高いです(日本円に直すと今のレートで大体2万円程度)。さらに、現在南アフリカランド安が進行しているため、今後受験する際にはR3,200に値上がりになっています…。
協力隊員はドル建てで生活費の支給額が決められているので今回の値上がりも理解はできるのですが、通常の南ア人のようにランド建てで給料をもらっている人には痛手ですね。
申込の際にはパスポートのコピーを提出しなければなりません。パスポートがないと受験することすらできません。受験当日にはパスポート原本が必要になります。
受験当日のタイムテーブルは試験前週の日曜日にメールで送られてきました。
申込時にSpeakingテストは他の3つのテスト日から1週間後の土曜日に行われることもあると書かれていたので少し心配でしたが、無事に他のテストと同じ日になりました。
また今回は受験前日まで1週間JICAの農業研修で出張が入るというイレギュラーな事もあったため、試験へのアプローチが少し難しかったです(この農業研修については次回の記事に回します)。
【IELTS受験 当日】
7:30から受付となっていたので、6時前に起床。朝食を食べて6:45にタクシーで宿泊先を出発。
試験会場はTshwane Event Centreでゲストハウスから20分程で着きました。
会場に入ってみるとまずは会議室のような部屋に通されて、まず荷物を預けました。なのでここからは勉強できません。
次に指紋登録と写真撮影。申込時に住所等登録情報を間違えた場合はここで変更が可能です。トイレもここまでに済ませないないといけないみたいでした。
ここまでで8時すぎです。その後8:50ぐらいまでは別室で待機。特にやることもないので、みんな他の受験生と話してました。
そして隣の部屋に移動して、いよいよ試験開始です!
<Listening>
まずはリスニングから。30分聞き取りをした後に、10分間解答用紙に記入する時間があります。
リスニングは赤外線通信で音声を受信するヘッドフォンで行います。
しかし、ノイズが激しい…どうやら頭を高い位置にキープしておかないと音声を受信できないらしく、少し頭を下げるとノイズで音声が聞こえません…。
単語のスペルがあやしいものがあるのと、少し聞き逃した部分があったので、そんなによくないスコアだと思います。
<Reading>
次にReadingのテスト(60分)。ちなみに午前中のListeingからReading、最後のWritingテストまでの間は試験用紙を回収・配布する以外に休憩時間やトイレ休憩などはありません。
出題内容はざっくりと
part1 忘れました(笑)
part2 石器時代?の話
part3 オーストラリアの動物
part1はそこそこできましたが、part2・3がいまいちわからなかったです。まだスキャニングする能力が低いなあと思いました。また、語彙力の不足も感じました。
<Writing>
午前中の最後にWritingテスト(60分)。Writingでは鉛筆だけでなくペンも使うことができました。
出題内容はたしか
part1 イギリスの5つ(ネット、CDプレイヤー等)のテクノロジーの普及率に関する棒グラフ
part2 公共の場所に飾る芸術品について政府がお金を出すべきか
part1が150字以上、part2が250字以上とそれぞれ字数制限があります。今回はおそらくどちらも目安の字数には達したと思います。
なんとなくそれっぽいことは書きましたが、どんな評価が出るでしょうか。
<Speaking>
Writing終了後はお昼休憩になり、順々に試験会場に呼ばれてSpeakingのテストが始まります。
私は14:40からの予定でしたが思ったよりも早く試験を受けることができ、予定より1時間早く試験を終えることができました。
試験官は白人の女性の方でした。
出題内容はたしか
part1
出身地のこと、お菓子のこと、グループで働くことに関すること。
part2
このパートではトピックが書いてあるカードを渡され、話す内容を1分考えた後に1~2分のスピーチを行います。
私のトピックは「重要なお祭り・お祝い事」についてでした。
part3
part2に関連する抽象的なテーマをディスカッションします。
私は「親と友人のどっちに祝ってもらうのが大事か」「誕生日の中でも特別な誕生日はあるか?」「オリンピック等のイベントを開催する国際的なメリットは?」といったことを聞かれました。
試験時間は15分程でしたが、あっという間に終わりました。
日本にいた時よりも英語が口から出るようにはなってきましたが、緊張していたこともあり、わかりにくく間違った文法で話していたと思います。
ということでIELTS試験の振り返りでした。
試験結果は試験の13日後にわかります。今回目標スコアが取れていてもいなくても、自分の今の英語力を知ることができるし、南アでのIELTSがどのように行われているかもわかりました。
どちらにせよ、自分の英語力が足りていないのは自分自身が一番よくわかっているつもりなので、今後も頑張っていきます!
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