先週1週間はJICAの農業研修に参加してきました。
なので月曜日に1週間ぶりに出勤したのですが、どうやら先週任地モディモッレでストライキがあったそうです。
先週火曜日から3日間、政府の水道や電気の供給に対してタウンシップに住む人々が不満を持ち、暴動を起こしていたようです。
今回はちょうど私がいない週だったのでラッキーでしたが、比較的安全だと思っていたモディモッレでもそのような事件があるのだなと思い、安全面は引き続き警戒していかなければならないと感じました。
また火曜日から産休を取っていた職員が職場に復帰しました。
「いつ子供は産まれたの?」と聞いたら「11月の頭だよー」と話していました。
まだ出産してから4ヶ月です。医学的なことはよくわかりませんが、早い復帰ですよね。
南アフリカの女性は本当にたくましいです。
さて、今回は先週の研修のことを書きます。
【SHEPってなに?】
今回参加したのはJICAのSHEPというプロジェクトに関する研修でした。
SHEPとは『Smallholder Horticulture Empowerment
and Promotion』の頭文字で、日本語訳すると『小規模園芸農民組織強化計画プロジェクト』になります。
簡単に説明すると、今まで自給自足の生活を送ってきた小規模農家を、市場へ農作物を販売するために作る稼げる農家に変えよう、というプロジェクトです。
元々はケニアで行われたプロジェクトで、プロジェクトの対象となった農家は平均して2倍以上所得が向上したそうです。
その後アフリカでの市場志向農家への需要増加やJICA(日本政府)の方針もあり、現在SHEPはアフリカの23ヶ国で広まっています。
(※SHEPで検索すればたくさん出てくるので、興味のある方は検索してみてください。そして上記のことが間違っていたらごめんなさい…)
【今回の研修】
今回の研修は1・2日目はヨハネスブルグで、3~5日目はポロクワネで行われました。
会場がどちらもホテルだったのですが、どちらも南アに来てから泊まったことがないような素晴らしいホテルでした!(写真を撮り忘れたのが残念…)
しかも相部屋ではなく1人1人個室という今までにない待遇でした(笑)
JICA職員や専門家になればこんな素晴らしいホテルで会議ができるのか…と少し感動もしましたが、普段の草の根活動とのギャップが激しかったです。
1・2日目はアフリカ10ヶ国以上から100名近い政府職員・JICA関係者が参加していました。
SHEPの概要、他のアプローチにはない特徴、アフリカ各国におけるSHEPの取組状況が主なトピックで、2日目にはグループになって各国のSHEPの状況、問題点をディスカッションしました。
3日目からは北部の大都市ポロクワネに移動。参加者は35名ぐらいになりました。
ここからはSHEPアプローチの中でもジェンダーにポイントを絞ってを受けました。
4日目にはジンバブエとの国境近くの農業センターに移動し、農家に対してジェンダーに関するワークショップを行い、最終日には今後のSHEP取組スケジュールを確認しました。
印象的だったのは、SHEPは農家の内発的動機を引き出すことに重きを置いていること。そのため、農家自身が市場調査を実施し、栽培する作物を決めます。
私の配属先の農業センターの農家は、現状市場情報は農業センターからの情報に頼っています。
なので、農家自身で市場調査ができるような取り組みができれば、農家の自立を促すことができるかな、と思いました。
研修中に講師の方はお話されていた「No fun, no SHEP!」と「No
belief, no message gets across.」というお言葉も印象的でした。
普段の活動も楽しみつつ、農家の生計を良くするという信念を持って取り組んでいきたいです。
【研修で出会った方々】
今までJICAが途上国の現場でどのような活動をしているのかわかっていませんでしたが、今回研修に参加したことでその一端に触れることができ、有意義でした。
またJICA主催の研修なので、講師の方やスタッフは基本的に日本人でした。
なので、今回の研修では協力隊OVの講師の方、JICA本部で働いている方、アフリカ各国で専門家や開発コンサルとして働いている方等いろいろな方とお話する機会に恵まれました。
どの方のお話もとても刺激的で、途上国の厳しい環境の中でお仕事に国際協力のプロとして取り組まれていました。
私達協力隊の活動にもアドバイスを頂くことができ、今後の活動をもって頑張っていこう!と思いました。
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